栗コーダー物語
アルテプランスタッフ酒井さんからのお知らせです!
前回から始まった、栗コーダーカルテットの歴史を辿る物語。その2回めです。
2002年に放送が始まったNHK教育テレビの「ピタゴラスイッチ」は、たちまち子供たちの人気番組となります。
オープニングの「ピタゴラ装置」の不思議な面白さ、そして登場する個性的なキャラクター群、「百科おじさん」、双子(?)のペンギン「ピタ」と「ゴラ」、気が利くねずみの「スー」、テレビ内蔵のフシギ犬「テレビのジョン」、四角で構成された犬の物語「フレーミー」、芸人コンビ「いつもここから」が繰り広げるおかしな体操「アルゴリズム体操」などなど。
最近では「お手伝いロボ」「こたつたこ」などの新キャラクターも登場して、一層マカ不思議な世界を拡大中のこの番組、そのすべての音楽を担当しているのが栗コーダーカルテットです(作曲はすべてリーダーの栗原正己さん)。
リコーダーはもちろん、各メンバーの本職でもあるギターやサックス・チューバなどを駆使して、キャラクターたちにも負けない個性的な音楽を創り上げていて、なおかつリーダーの栗原さんのとぼけた味を生かして、番組内で歌われる曲の多くが栗原さんのボーカルです。「いたちのたぬき」「スーのうた」「ぼくのおとうさん」「オノマトペのうた」などなど。
小学生以下のお子さんのいる家庭があったら、「ピタゴラスイッチって知ってる?」と聞いてみて下さい。たいていの子供とお母さんは「知ってる!」と答えてくれるはずです。
この番組をきっかけに名前が知られるようになった栗コーダーに、様々なジャンルから声がかかり始めました。
コンサートの依頼はもちろん、映画音楽やテレビアニメ、そして以前から関わっていたコマーシャル音楽の依頼もより増えていきます。それぞれが作曲家、アレンジャー、ミュージシャンとして活躍していた4人の、経験とセンスに裏打ちされたその音世界は、どんどん共感の輪を広げていきます。
そしてそんな仕事のひとつとして、ウクレレの専門雑誌が企画した「ウクレレのカバーアルバム」シリーズに、栗コーダーは全面的に参加します。いったいどんな曲たちがカバーされたのか。
「ウクレレモーツアルト」「ウクレレビートルズ」「ウクレレ北の国から」「ウクレレ手塚治虫」「ウクレレウルトラマン」…。
こうしてアルバムタイトルを眺めただけで、中身が聴きたくなってきませんか。そしてそんなシリーズのひとつとして出た「ウクレレスターウォーズ」、言うまでもなくあの大ヒット映画「スター・ウォーズ」の音楽をウクレレを中心とした楽器でカバーしたもの(もちろんリコーダーも登場します)ですが、この中の一曲、「ダース・ベイダーのテーマ」が発表されるや、インターネット上で大評判となります。曰く「やる気のないダース・ベイダー」、「こんなになごんだのは久しぶり」とあちこちで評判が評判を呼び、ウクレレシリーズは一時、インターネットの音楽販売サイト「アマゾン」のCDチャートで3位にまであがるヒットとなります。
これで栗コーダーの名前は子供たちだけでなく一般にも広く知られることになります。(その3に続きます)
栗コーダーカルテット 飛び石ツアー2010 沖縄編
2010年5月29日(土) 18:00開場 18:30開演
アルテ赤田ギャラリーホール
前売2800円/当日3000円(一般チケットのみ)
2010年5月30日(日)13:30開場 14:00開演
うるま市民芸術劇場 響ホール
前売(一般)2500円/当日3000円 前売(4歳~中学生)1000円/当日1500円
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